2013年12月11日

【 2000年前の クリスマス 】 (4)

                 ベツレヘム までの旅

 ヨセフと、臨月まぢかいマリヤは、ナザレから、140kmの山道をベツレヘムまで旅していきました。1日50km歩いたとしても、3日はかかります。
 辛い旅だったことでしょう。体が動く度ごとに、今にもお腹の赤ちゃんが生まれてきそうです。
 よく、出産まで10月10日(とつきとおか) と言いますが、これでは、早く生まれてくることになりそうです。

 でも、万一、途中のどこかで生まれるようなことにでもなれば、救い主とは言えません。
 救い主は、 “ ベツレヘムで生まれる ” と預言されているのですから。
「 このことは、昔から、永遠の昔からの定めである 」 とまで言われているのですから。

 二人は、もともと 「いいなずけ」 の関係にありました。
 ユダヤの国 ・ パレスチナ地方では、若者の両親 又は 本人が、未来の花嫁のために、花嫁料を支払うことによって、婚約が公けに認められます。二人は、いいなずけの関係になって、結婚に備えます。
 その時から、その男女は 夫 又は 妻と呼ばれ、結婚と等しい権利や義務が認められました。

 ヨセフは、主の使い(天使)から、
「ダビデの子 ヨセフ、恐れないで、あなたの妻マリヤを迎えなさい。その胎に宿っているものは、聖霊によるのです。」
という風に、命じられたとおりにして、妻マリヤとして迎え入れましたので、結婚はすでになされていたのです。

 ですから、 「身重になっている いいなずけの妻マリヤ」 と言わないで、「妻マリヤ」 だけでいいはずで、「いいなずけ」は余分だと思うのですが、この福音書を記したルカは、あえて 「いいなずけの妻マリヤ」 と記しています。

 このことは、他の人の目には 普通の夫婦のように見えても、胎内に宿っているのは、聖霊によるのであり、処女マリヤの子であって、ヨセフの子ではない ━━ ということを、あえて主張しているように思われます。

 二人は、ベツレヘムに着くと、必死で宿をさがしました。
 マリヤのお腹は、長い旅の結果、もう限界に来ていたのです。
 10月10日(とつきとおか) には少し早いのですが、もう持ちこたえられそうにありません。もう、いつ、お腹の赤ちゃんが生まれ出るか、わからない状態です。

 日も暮れてきています。夕やみがせまってきています。
 夜空に星が、きらめき始めました。
 しかし、宿屋はどこもいっぱいでした。
 ベツレヘムは、住民登録のために、方々から集まって来た人々で、ふくれ上がっていたのです。

( 「 ベツレヘムの 人口調査 」 ピーテル ・ ブリューゲル 画 )
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posted by ukon3 at 14:33| Comment(0) | 【 クリスマス 】
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