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第三日目は、どのようなものが創造されていったのでしょうか。
神は 「天の下の水は、ひと所に集まれ。かわいた所が現れよ。」 と仰せられました。
陸と海の創造です。
全地をおおっている水が動き、流れ出します。水底に大変動が起こって、陸地が隆起しはじめました。全地球の表面の1/3にわたって、陸地が姿をあらわしました。
人間をはじめ、すべての生きものが棲息するための大気がまず備えられ、つづいて、生活の根拠となる大地が備えられたのです。
今から100年ほど前、ドイツの気象学者・アルフレッド・ウェゲナーは、世界地図を見て、ヨーロッパ・アフリカの西側の海岸線と、北アメリカ・南アメリカの東側の海岸線が、まるで “はめ絵パズル” のように、見事に重なり合うことに気づきました。
(地図帳を開いて、一度じっくりご覧になってみて下さい。)
「大西洋の東と西の大陸は、もともとくっついていたのではないか。それが二つに分かれて移動し始め、今では何千キロメートルもはなれてしまったのではないか。」
という、【大陸移動説】を発表したのです。
そして研究の結果、更にすすんで、現在、海をへだててはなればなれになっているすべての大陸は、かつては一つにつながっていたのだ、と考えるようになりました。
この、ひとつながりの大きな大陸は、「パンゲア」とよばれています。パンゲアとは、「すべてが一つの大陸」という意味です。
発表当時は、多くの学者は賛成しませんでしたが、その後、地球に関する観測や研究が、急速に発展してきました。そして、ウェゲナーの【大陸移動説】が証明されてきています。 こういう風にです。
大西洋の両側の大陸の間には、海底山脈が、北から南までえんえんと続いています。
その海底山脈の真下には、岩石がどろどろにとけた熱い物(マグマ)が、わき上がってきているのです。このマグマが海底まで上がってくると、やがて冷え固まって岩盤となりますが、固まりかけの岩盤が、左右に広がりながら、動いていくのです。
海底の岩盤の上にある大陸は、この広がる岩盤に乗って運ばれ、だんだんはなれていった。―― というのが、現代の科学の結論です。
ウェゲナーの頭にひらめいた「大陸は動く」という【大陸移動説】は、科学の進歩によって見事に証明されたのです。
「知識もなく、言い分を述べて、摂理を暗くするこの者はだれか。わたし(神)はあなたに尋ねる。わたしに示せ。
わたしが地の基を定めたとき、あなたはどこにいたのか。あなたに悟ることができるなら、告げてみよ。 あなたは知っているか。だれがその大きさを定め、だれが測りなわをその上に張ったかを。 その台座は、何の上にはめ込まれたか。その隅の石は、だれが据えたか。」
これは、ヨブという人に語られた神のみことばですが、そのみわざをなさった方のみがなしうる描写です。
「あなたがたは、知らないのか。聞かないのか。初めから、告げられなかったのか。地の基がどうして置かれたかを、悟らなかったのか。地の深みは、主の御手のうちにあり、山々の頂も主のものである。海は主のもの。主が、それを造られた。陸地も、主の御手が造られた。」
「天を創造した方。すなわち神。地を形造り、これを仕上げた方。すなわち、これを堅く立てられた方。これを形のないものに創造せず、人の住みかに、これを形造られた方。」
「来たれ。私たちは伏し拝み、ひれ伏そう。私たちを造られた方、主の御前にひざまずこう。」
なんのための、光・大気・陸と海の創造であったのでしょうか。
これらはみな、〈
いのち〉をこの地上に存在させるための準備にほかなりません。準備ができた今、神は、次の日を待たずに、すぐ次の創造に移られます。
「地は、植物、種を生じる草、種類にしたがって、その中に種のある実を結ぶ果樹を、地の上に芽生えさせよ。」
神が、みことばを発せられると、地は植物を芽生えさせました。いのちの出現です。〈いのち〉の創造です。神秘そのものであるいのちが、今や世界に出現したのです。
聖書に出てくる植物 の名前を、“あいうえお順” に言ってみますと、
アカシヤ、あざみ、あし、あめんどう、あわ、いちじく、いちじく桑、いとすぎ、いなご豆、いばら、いらくさ、えにしだ、大麦、オリーブ、かしの木、かしわ、からし、からまつ、きゅうり、クミン、くるみ、桑の木、けやき、恋なすび、香はく、コエンドロ、黒たん、小麦、ざくろ、サフラン、しば、しょうぶ、すいか、すずかけ、すべりひゅ、ぜにあおい、たまねぎ、つる草、テレビンの木、とうごま、なつめやし、ナルド、苦菜、肉桂、にら、にんにく、野うり、野ばら、はこやなぎ、はだか麦、はっか、はとのふん、パピルス、ばら、バルサムの木、ヒソプ、びゃくだんの木、ぶどう、ポプラ、豆、ミルトス、麦、もみの木、やし、柳、ゆり、りんご、レンズ豆
そのほか、植物図鑑にのっている、あらゆる種類の植物が創造されました。
こうして、夕があり、朝となりました。
( いのち・植物の創造 by Ukon )