「 アヴェ ・ マリヤ 」 というのは、主イエス ・ キリストの母となった マリアに対して祈る、祈りです。
次のような内容の 祈りです。
恵みあふれる聖マリア、
主はあなたとともにおられます。
主はあなたを選び、祝福し、
あなたの子イエスも祝福されました。
神の母 聖マリア、
罪深いわたしたちのために、
今も、死を迎える時も祈って下さい。
アーメン
カトリックの皆さんは、普通に この祈りを くり返しされていますが、プロテスタントの教会のクリスチャンたちは、いたしません。
なぜなら、「 祈り 」 というものは、主なる神に対してのみ するもので、人に対して祈るものではない ━━ と思っているからです。
「 祈り 」 は、父 ・ 子 ・ 聖霊、三位一体の主なる神さまにささげる 礼拝行為です。
主なる神の被造物である人間が、礼拝の対象となっては、偶像礼拝になってしまいます。
● 「 アヴェ ・ マリア 」 の曲そのものは、いずれも すばらしく、シューベルト ・ グノー ・ カッチーニ の曲などは、特に有名ですよね。
※ シューベルトの曲は、もともと、「 アヴェ ・ マリア 」 として 作曲されたものではありません。
この曲は、シューベルトが作曲した 「 エレンの歌 第3番 」 という歌曲で、湖上の貴婦人 ・ エレンが、父の無事を願い、聖母マリアに 助けを求めて祈る場面の歌詞に、 “ アヴェ ・ マリア ” と繰り返し 出てくるために、この歌曲が 宗教曲であると思われています。
更に、この曲に ラテン語典礼文の 「 アヴェ ・ マリア 」 を あてはめて歌うことが、現在、しばしば行われていて、そのために、シューベルトが最初から、「 アヴェ ・ マリア 」 として作曲した宗教曲だと 誤解されています。
Ellen's Song (原詩)
Ave Maria! Maiden mild!
Oh listen to a maiden's prayer;
For thou canst hear tho' from the wild,
And Thou canst save amid despair.
Safe may we sleep beneath thy care
Tho' banish'd outcast and reviled,
Oh, Maiden hear a maidens prayer.
Oh Mother, hear a suppliant child!
Ave Maria!
聖母讃歌 (直訳)
アヴェ・マリア 祝されんことを
聞いてください 乙女の祈りを
この堅くて険しい岩から
わたしの祈りをあなたの御許へと漂わせましょう
たとえ人々がどんなに残酷でも
わたしたちは朝まで安全にねむります
ああ 聖女よ 乙女の憂いに目を向けてください
ああ 聖母よ 聞いてください ひとりの子の願事(ねぎごと)を
アヴェ・マリア
・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%AD%8C%E7%AC%AC3%E7%95%AA
※ グノーの 「 アヴェ ・ マリア 」 は、バッハの 「 平均律クラヴィーア曲集 」 第1曲 ・ ハ長調の 「 前奏曲 」 ( プレリュード ) を、そのまま伴奏に用いて、その上に、美しいメロディを作曲しましたよ。
歌詞は、ラテン語典礼文の 「 アヴェ ・ マリア 」 を用いています。
・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2
・ http://www.youtube.com/watch?v=B45RklPTwY4
・ http://www.youtube.com/watch?v=HHnXd5navZw
・ http://www.youtube.com/watch?v=qCxowrOFxNU
● 阿武山福音自由教会の、日曜日の礼拝の時に、前奏で 「 アヴェ ・ マリア 」 を演奏された方に 事情を説明しましたら、「 ちっとも 知りませんでした。 よく わかりました。」 と言ってくださって、礼拝の時には 「 アヴェ ・ マリア 」 の曲は使わないことになりました。
